退去清算

Date
2006-07-23 (日)
Category
仕事

先月末から今月にかけて古い大型一戸建ての解約や、賃貸借契約違反による立ち退き等が重なり退去清算業務に追われる日々が続いている。この退去清算がなかなかクセモノで、すんなり行かないケースが多い。
最近では、国土交通省が原状回復ガイドライン(東京都に限っては賃貸住宅紛争防止条例施行)により処理しやすくはなったけど、今抱えている物件の修繕リフォーム費用が、物件A約35万円、物件B約200万円、物件C約65万円、物件D約40万円とどれも金掛かり過ぎで一苦労だ(苦笑)
借主としては、退去時金払いたくないと思うし、貸主としては金かけないで次貸したいと願う。そして不動産屋は、最低限貸せる状態へ回復させ、願わくば少しでも貸しやすくする為にグレードアップ(和室を洋室にしたり台所や洗面台を新品にしたり・・)させたいと考える。この3者全てが納得の行く処理を行わなければ退去清算が成功したとは言えない。宅建業法や民法、原状回復ガイドライン等の知識以外にも汚れの知識や建築知識が必要となってくるので、慣れる(覚える)までが大変だけど、その分成功した際の達成感は大きく、遣り甲斐のある業務と言えるね。

これからアパートやマンション借りる人へのプチアドバイス!
貸室賃貸借契約書(以下、契約書)と重要事項説明書(以下、重説)の特約事項欄を必ずチェックすべし。
特約事項には、退室時の修繕負担内容が記載されている場合が多い。うちでは、「室内クリーニングおよび畳張替えにかかる費用は貸主負担とする」という条文を記載している。原状回復ガイドラインでは、クリーニングや畳張替えの費用は基本的に貸主負担となっているのだが、契約書と重説に記載し、且つ口頭で説明すれば特約が認められるのだ。但し、「退室時にかかるリフォーム費用は全額借主負担とする」等の借主に対してあまりにも不利な特約は認められない。(契約締結後も特約は無効)こういう文章が記載していた場合は、「この特約今すぐ消せやゴルァ!」と言っちゃいましょう。
仕事内容の話は書かないようにしていたけど、仲間内で賃貸に関する疑問や質問が意外に多いので、今後、賃貸ノウハウや不動産屋の裏事情(業務に支障が無い程度に・・・笑)なんかも書いていく予定っす。

Comment:0

Comment Form

Remember Me?

Trackback:0

TrackBack URL for this entry
http://www.reddeer.bz/mt32/mt-tb.cgi/40
Listed below are links to weblogs that reference
退去清算 from PaYaLoG

Return to Page Top